顔面神経麻痺
中医学の考え方course
中医学では顔面神経麻痺を「口眼歪斜」(口、目の歪み)と呼びます。
原因は、
「正気不足」(体力が弱ってること)や「気血空虚」(体内の気と血のめぐりが弱まること)
のときに「風寒」(冷たい風)や「風熱」(汗をかきすぎて体が冷えてしまうこと)などの
邪気(不正の気)に冒され、「気血不和」(気と血の調和が壊された状態)や、
「経筋失養」(経絡と筋肉に栄養を失った状態)に陥ることで神経に異常をきたすのです。
顔面神経麻痺に対する鍼の効用に関しては、
中国ではかなり研究が進んでおり、
鍼治療と同時に、生姜を使った灸 、ツボ注射、レーザー線照射、
さらに皮膚の表面に鍼を打つなど様々な治療が行われています。
西洋医学では顔面神経麻痺は放置していても半数以上が
自然に治ると言われていますが、
中国では発症するとすぐに鍼治療を受けるのが普通です。
前にも書いたように、病変の程度や治療時期によって予後に大きく影響することがあるからです。
鍼灸(針灸)には麻痺した顔面神経を修復する働きがあり、また神経の炎症に対する消炎効果もあります。
しかし、脳卒中や脳腫瘍、神経が周囲の骨に圧迫されている場合などは、
病気の原因を治療して取り除かなければ鍼灸(針灸)の効果は現れにくくなります。
顔面神経麻痺は早期治療が大切な病気ですので発症して一週間前後で、
鍼灸(針灸)治療を始めることをお勧めしていますが、
発症初期には病院での治療も並行して受診することも考慮すべきでしょう。
鍼灸(針灸)はすぐれた治療法ですが、効果が100%とは言い切れません。
症状によっては、専門病院の医師の治療と併用していただくことで相乗効果が期待できます。













